【退職前の準備が重要】保険証の切り替え だれよりも早く手にいれる申し込み方法~協会けんぽの任意継続
退職すると有給休暇の消化、退職金のこと、雇用保険、就職活動、退職後の資金繰り、小遣い稼ぎ、年金や税金のこと… 考えることがいっぱいあります。
その中で退職後の健康保険をどうするか? これを忘れてはいけません。
以前の記事 「退職後の健康保険はどうすればいいの? 選択肢は3つあります」 に記載したとおり、退職後の健康保険はざっくり3種類あります。
- 家族の扶養に入る
- 市区町村の国民健康保険
- 社会保険の任意継続
どの保険に加入できるのか、加入すれば有利なのかの確認は、
また、前回の記事 社会保険の任意継続の概要【協会けんぽ編】 をご覧の方は、おおよそ社会保険の任意継続についてご理解いただけたかと思います。
ご覧になってない方は、一度 目を通していただければと思います。
※今回は、だれよりも早く 任意継続の保険証を手にいれる方法を伝授いたします。
カギは、退職前の準備です!
自分では よくわからないからと言って会社まかせにせず、スキルアップのためにも ご自身で申請してみましょう。
そんなあなたが、このHPをご覧になっているのは超ラッキーです!
裏ワザありで、他のHPには ほとんど書かれていないことばかり説明します。
こんな細かいところまで記載しているHPは、いまのところ どこにもありません!
よく読んでくださいね。
ではどうぞ↓↓↓
もくじ
- いつ どのような方法で任意継続を申し込むのか-標準を合わせる
- 協会けんぽに電話して、任意継続の保険料や申し込み方法 添付書類、注意点を聞き出す
- 退職する会社に任意継続の必要書類を早めに準備してもらう
- 任意継続の扶養に入れる家族の添付書類を準備しておく
- いつ どのような方法で 任意継続保険を申しこむと良いのか?
- 任意継続の保険証・納付書が到着
- 裏ワザや医療機関を受診するコツは?
1.いつ どのような方法で任意継続を申し込むのか-標準を合わせる
いつ → 資格喪失日(退職日の翌日)から20日以内の間が申請期間です。とはいえ、とにかく早く保険証を入手する方法をお伝えするとなると「資格喪失日に申請書一式が協会けんぽ到着すること」を目指します。
どのような方法で → 申請書と添付書類をそろえ、郵送で行います。
つまり、
「資格喪失日の前日である退職日に、申請書と添付書類を合わせて、お住いの協会けんぽ都道府県支部に郵送します。
そのためには、退職日までに申請書の記入を終わらせ、添付書類もそろえておく必要があります。
その方法を後述します。
2.協会けんぽに電話して、任意継続の保険料や申し込み方法 添付書類、注意点を聞き出す
健康保険について、わからないことがあるようなら、お住いの協会けんぽ 都道府県支部に聞いてみよう。
電話する前の準備
- じっくり話を聞ける状態(時間がある)のときに電話する。
- 保険証を手元に準備する。
- 退職日を把握しておく。
- 給与明細を手元に準備する。
- メモを準備する。
「説明を受ける」というよりは、「質問して聞き出す」というスタンスで電話します。公務員的な人たちは、一般的なことしか話してくれず、プラスアルファーのことを教えてくれない傾向がありますから…
質問一覧(下記のなかで、ご自身に関係のあることを質問してみてください)
- そもそも加入できるのか。
- いつどうやって申し込むの。
- 毎月の保険料はいくら。
- 退職してお金がない。保険料は安くならないの。
- 保険料の支払い方法は。
- 長期旅行・入院・帰省のため、自宅を開ける。その時の保険料の支払いはどうする。
- それぞれの支払い方法によるメリットとデメリット。(特にデメリットが重要)
- 扶養家族を入れるための添付書類について。
- 任意継続の保険証はいつまで使えるのか。
- 保険証がいつ届くのか。
- 加入当初はいくら位 いつまでにお金を準備しておけばいいのか。
- 今持っている会社の保険証はどうすればいいのか。
- すでに会社に保険証を返してしまい、どこの保険に加入しているかわからない。また、保険証の番号がわからない。
- 会社都合による退職だ。
- 体調を壊して(入院等)の退職。
- 傷病手当金を受けている。
- 出産手当金を受けている。
- 扶養に入れる家族が入院等で医療費が高額である。
- 退職と同時期に引越し・住所変更する予定がある。
- 退職と同時に結婚・離婚により姓が変わる。
- 退職後数か月以内に結婚する可能性がある。
- あかちゃんがうまれたばかりでマイナンバーが決まっていない。
- 海外で生活している家族を扶養に入れたい。
- ご自身が退職すると同時期に配偶者も退職する。
- 退職日がわからない。
- 社長に退職を引き止められている。
- すでに就職先が決まっている。
- 起業する予定だ。
- 最後に「他に重要なことはないか?」と聞く。
上記のことを全部質問すると大変なので、あとで別の記事にまとめますね。
→Q&A記事を作りましたので こちら をご覧ください。
3.退職する会社に任意継続の必要書類を早めに準備してもらう
任意継続に加入するために、たったひとつだけ会社にお願いする書類があります。
それは 健康保険資格喪失証明書 です。
前もって、ご自身でプリントアウトし、会社にお願いして 健康保険資格喪失証明書 を退職日までに作成してもらいましょう。(協会けんぽホームページよりダウンロードできます)
また、健康保険資格喪失証明書 のかわりに、下記3点のうちの1点でもOKです。
- 事業主が証明した退職証明書の写し
- 雇用保険被保険者離職票の写し
- 資格喪失届の写し
ポイント:退職日に保険証を返却に行く際に 保険資格喪失証明書 (もしくは上記1~3のいずれか) を持ち帰れるよう、前もって会社の健康保険事務担当者に作成依頼しておきましょう。
4.任意継続の扶養に入れる家族の添付書類を準備しておく
ご家族を扶養に入れるための添付書類はその人によって違います。
「2.協会けんぽに電話して、保険料や添付書類、注意点を聞き出す」でも説明しましたが、お住いの協会けんぽ 都道府県支部 に電話して、どのような添付書類が必要か確認しましょう。
新規に扶養に入れる家族の場合
- 続柄が記載されている家族全員の住民票(原本)もしくは 戸籍謄本(原本)
別居の家族(16歳以上 学生は不要)
- 仕送りをしている銀行口座(写し)
無職の家族(16歳以上)
- 非課税証明書(原本)
パートアルバイトをしている家族(60歳未満 130万円未満/年・60歳以上 180万円未満/年)
- パート先の給与明細(写し)
- 雇用給与等証明書(写し)
- 勤務証明書(写し)
最近まで収入があった家族
- 退職証明書(年齢問わず)(写し)
- 60歳未満 130万円未満/年・60歳以上 180万円未満/年 だった場合、非課税証明書(原本)、所得証明書(原本)でもOK
年金を受給している家族
- 年金振込通知書(写し)
- 年金改定通知書(写し) など
5.退職日に会社に行き、保険証を返却。健康保険資格喪失証明書を持ち帰り、そのまま任意継続を郵送で申し込む。
退職日まで保険証は使えるのですが、病気じゃなければ、退職日に保険証を会社に返しに行き、その時に 健康保険資格喪失証明書 を受け取る。
健康保険資格喪失証明書を受け取ったら、さっそく お住いの協会けんぽ 都道府県支部 に郵送しましょう。
6.任意継続の保険証・納付書が到着
申請書や添付書類に問題がなければ、申請書郵送から おおよそ1週間程度で保険証がご自宅に届くきます。
7.裏ワザや医療機関を受診するコツは?
・協会けんぽの電話がなかなかつながらない時は?
→首都圏の協会けんぽの電話はなかなかつながりません。そんな時は、いなかの県の協会けんぽに電話してみよう。
申請書や添付書類の基準は全国統一のはずです。いなかの職員のほうがていねいで優しいかもしれません。
・すぐに病院に行きたい、子供が修学旅行に保険証を持っていくなど、どうしてもすぐに保険証が必要な場合はどうするか?
→申請書に目立つように「病院に行くので早く保険証を送ってください」等記載すると早めに保険証が届くかもしれませんので、チャレンジしてみてください。場合によっては、都道府県支部に持参して早めに送ってもらうよう お願いしてもいいかもしれません。(ただし即日で発行は してもらえないようです。)
・資格喪失日から20日以内必着なのに、添付書類を準備してると間に合わないときはどうするか?
→とりあえず、扶養者欄は未記入にし、健康保険資格喪失証明書 がなくても、申請書だけで資格喪失日から20日以内に必着するように郵送するか直接協会けんぽに持参しましょう。書類が不備でも、申請書さえ期日内に協会けんぽに届けば受付してもらえます。書類が受理されたあとに「扶養異動届」を提出すれば、何とかなるでしょう。
・退職前に病院で薬をもらっておきましょう。
→退職後は一時的に保険証が手元に無いので、前もって薬を補充しておこう。
・退職直後に病院の予約を入れない
→命ににかかわる病気ではない場合、保険証が手元に無い時期の予約はしないようにしましょう。
それではまた!